笑顔(2)

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ビタです。


私が2000年代の後半(2007、8、9年頃)。。まともな指導も
受けず療養型の精神病院とかで、いろいろご高齢のかたとかのお世話をして
いた頃に、参考にしたのは三好春樹先生のご本だった。。そう書いた記憶が
ありますが。。その頃に、特にそのご高齢の(認知症の)かたがたの身体
疾患とかを診るのに参考にしたのは、寺澤秀一先生のご本でした。そのご本
(『研修医当直御法度』(赤本)、『研修医当直御法度 症例帖』(青本))
は、ホントに、いろんな「いのち」を救いました。。で、その寺澤秀一先生の、
わりと最近の著作『研修医当直御法度 外伝』(黄本)、142ページから、
エッセイの一部を引用しますね。。


そのエッセイのタイトルは、「西医体」(以下、引用)


西日本医科学生総合体育大会を略して西医体と呼ぶ。西があればもちろん東医体
もあり、それぞれの覇者が戦う全医体もある。文化系サークルの医学生は大学祭が、
運動部の医学生にとっては西医体、東医体が最大のイベントとなっている。


(中略)


このピンチともチャンスともいえるタイミングで、そのコーチが作戦タイムを
とった。そして「他の五人はいい、寺澤、こっちに来い」と僕だけをコートの
隅に呼んだ。「寺澤、笑え!」「この状況では無理だよ」と首を振ると、
「キャプテンはこういうときに笑うんだ!」と厳しい声で言う。「キャプテン
が笑顔なら他の五人も勝てるんだという気になり実力以上の力が出て勝てる。
逆にキャプテンの顔が引きつっていると、チーム全体が硬くなり動きが悪く
なって負けるんだ。だから笑え!」と命じられた。わからなくはない。わから
なくはないけれど、わかったからといってうまく笑えるものでもない。その
試合では、ぎこちない笑いしかできず負けた。でも、彼の言葉が頭から離れな
かった。「余裕があるから笑うのではなく、笑うから余裕が生まれる」、
名言ではないか。


(中略)


三つの病院で救急部の立ち上げを行った。つらいことはたくさんあったが、
少人数で苦しい時にも、西医体を思い出して、笑顔を絶やさずにいることを
心がけた。その結果、仲間が増えて事態が好転し、難局を乗り切ることが
できた。おかげで幸せな医師人生となった。ピンチの時に暗い顔をしている
と、光はなかなか見えて来ないが、笑顔でいるとなぜか自然とものごとが
うまくいく。ピンチの時でも笑顔という生き方は、学生時代の運動部で培う
ことができた。僕が今若い人たちに、学生時代には人間力を養うために
部活動をやるべしというアドバイスを欠かさないのは、そのためである。


。。


翻って、内田樹。。


>「部活は無意味なものへの耐性の証明だ!」


。。


おう!サムネイル。。忘れてたww ↓貼っておきましたよ☆

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